看護師が一般企業へ転職を成功させる求人探しのポイントや仕事内容を解説

企業への転職を成功させるポイントは？

看護師が企業に転職するメリットってなに？

現役看護師の半数が興味を持っていると言われる「企業への転職」。給料や就労条件がより良くなるならば、ぜひ検討したいところです。

しかし一方で、転職後に後悔したくないと思うのも事実。企業への転職は、成功させるポイントをあらかじめしっかりと押さえておくことが重要です。

この記事では、看護師から企業への転職を成功させるポイントと、企業への転職のメリット・デメリットなどについて解説していきます。

ポイント踏まえたうえで転職先を選び、ぜひ「企業への転職」を成功させましょう！

看護師から企業へ転職する

看護師から一般企業への転職を成功に導くためには、まずは「どんな転職先があるのか？」を知ることが大事です。

転職先の候補には、大きく分けて2つのパターンがあります。

看護師として企業に転職する

一つ目は、「転職先でも看護師として働く」パターンです。

看護師は医療機関以外でもニーズがあり、例えば「訪問看護ステーション」や「フィールドナース」、「治験コーディネーター」などがあります。

これらの仕事は、看護師免許や知識、スキルを生かすことで高収入が見込めるとともに、代わりの人材を確保しにくいことから、職場での立場も高めに設定される傾向にあります。

また、医療機関では多い「夜勤」や「オンコール」がない職場もあり、転職することでプライベートの充実や身体的・精神的負担の軽減にもつながります。

看護師以外の職種で企業に転職する

二つ目は、「看護師以外の職種で働く」パターンです。

事務や営業、ITプログラマーなど、基本的に看護師免許を活用せず、全く違うフィールドで働くことで、スキルや視野を広げるとともに、新しいことにチャレンジすることができます。

これらの仕事は、看護師免許が基本給に与える影響は少ないため始めから高収入を見込むのは難しく、これまでの仕事と全く違うため仕事を覚えたり慣れたりするのに時間が必要です。

看護師を活かした企業転職６選

看護師として企業に就職することを前提とした場合、主に次の6つの転職先が候補として挙げられます。

訪問看護ステーション

訪問看護ステーションとは、「訪問看護を行う事業所」のことです。

訪問看護とは、病気や障害、終末期などで看護が必要な人がいるお宅に定期的に訪問する仕事のことで、主に次のことを行います。

そのため、医療機関でのお仕事よりも易しい内容のものが多くなっています。

「担当した患者さんと長く付き合える」、「夜勤がない（オンコールはある）」、「今後ニーズが増え給料アップも見込める」といったメリットがあります。

フィールドナース

フィールドナースとは、「看護師の知識を生かして営業やサービスのサポートを行う仕事」です。

主に製薬会社や医療機器メーカーが募集しており、フィールドナースの仕事内容は主に次の通りです。

導入時には立ち合い、導入後のアフターケアも請け負います。

夜勤がなく土日祝日の休みが多いため生活リズムが安定し、資格を活かした専門的な知識を有することから職場でも重宝されます。

ただし、コミュニケーション能力やPCスキル、ビジネスマナーなど、高いビジネススキルが求められる場合があります。

看護系コールセンター

看護系コールセンターとは、「看護師の医療や看護の知識を踏まえて顧客に対応するコールセンター」のことです。

募集先は主に保険会社や製薬会社で、看護系コールセンターの仕事内容は次の通りです。

企業によって勤務体制が異なり、24時間体制の場合は夜勤手当が付くため給料が増えます。

コールセンターは体力的な仕事ではなく、デスクワークがメインとなる会社が多いです。

臨床開発モニター（CRA）

臨床開発モニター（CRA）とは、「製薬会社の立場から治験のマネジメントをするお仕事をする人」のことです。

臨床開発モニターに本来資格は必要ありませんが、仕事の内容として医療や薬に関する知識が必要なため、看護師や臨床検査技師、薬剤師などが就く傾向が高いです。

臨床開発モニターのお仕事は、新しい薬を安全に効率的に世に送り出す責任とやりがいのあるお仕事です。

看護師として得た知識や経験が役立つため、資格を活かしつつ新しい環境で仕事をしたいと考える方に向いています。

治験コーディネーター（CRC）

治験コーディネーターとは、「医療機関側で治験のサポートをするお仕事をする人」のことです。

治験コーディネーターにも資格は必要ありませんが、仕事の内容として医療や薬に関する知識が必要なため、看護師や臨床検査技師、薬剤師などが就く傾向が高くなっています。

治験コーディネーターは治験の被験者である患者とのつながりが強く、寄り添った仕事なのでやりがいがあります。

また、臨床開発モニターと同様に新しい薬を安全に効率的に世に送り出すことに関われるという、看護師とはまた違った責任のあるお仕事です。

産業看護師（企業看護師）

産業看護師（企業看護師）とは、「企業で働く看護師」のことです。社内の医務室に常駐し、従業員の健康管理を行います。

産業看護師の仕事内容は、次の通りです。

また、職場内での産業看護師の数は少ないため、社員から頼られやすいのも働き甲斐のあると感じるポイントです。

看護師から別職種への企業転職４選

対して、看護師以外の別職種の企業に就職することを前提とした場合、主に次の4つの転職先が候補として挙げられます。

【事務系】看護師から別職種への企業転職

事務系の職種には、経理や総務、庶務といった分類がありますが、いづれも主にデスクワークがメインです。

事務系のお仕事内容は、主に次の通りです。

事務系は、基本的に看護資格を活かしにくいですが、医療機関の事務であれば現場に寄り添った配慮ができたり、衛生管理委員として健康診断に従事するなど看護師の経験を活かすこともできます。

看護師資格の保有がプラス評価で他の人よりも採用されやすい、始めの給料に手当が付くといったことも考えられますので、その点は採用担当者に確認してみましょう。

【介護系】看護師から別職種への企業転職

介護系のお仕事は、看護師と似ているところがありますが、医療行為よりも健康状態のチェックや介助浴やトイレ介助など、身の回りのお世話が中心になります。

介護系のお仕事内容は、主に次の通りです。

ただし、医師が常駐していない介護施設に就職した場合、看護師が急変時の対応にあたることになります。医療的な判断を迫られる場面も多いことから、仕事には大きな責任が伴います。

【Web・IT系】看護師から別職種への企業転職

Web・IT系のお仕事は、後々独立してフリーランスで働く、事業を始めるといった人が多い職種で、スキルを磨いてやりたいことを思う通りにやってみたいと考える方に向いています。

Web・IT系のお仕事内容は、主に次の通りです。

どれも個人のスキルが重要で、そのレベルに応じて任せられる内容も変わってきます。

つまり、身に付いたこと、学んだことが仕事に直結するのがWeb・IT系のお仕事なのです。

【営業系】看護師から別職種への企業転職

営業系のお仕事は、自社の商品やサービスをニーズに合った顧客に提案し、購入してもらうことで企業の売り上げアップに貢献します。

一方で、業種によって顧客や営業の仕方が変わり、営業の主な種類は次の通りです。

決まったルート（企業）を営業して歩く「ルート営業」や、代わりに商品を売ってくれる代理店を探す「代理店営業」、サイトやダイレクトメールで興味を持った人を対象にする「反響営業」など、たくさんの種類があります。

これは、働き方改革やIT化促進の影響で業界全体が好況なためで、求人賃金も有効求人倍率も良好です。

一方で、顧客の質問や要望に応じられるような知識・スキルが必要なため、やはりあらかじめスクールなどで学んだ方がよいでしょう。

【企業向け】看護師転職おすすめサイトTOP5

いざ、転職サイトを利用して求人を探してみたい！となっても、「サイトがありすぎてどれを利用すれば良いか分からない…」そう感じることもあると思います。

そのために、数十サイト以上ある中から看護師目線で厳選したおすすめ転職サイトTOP6をご紹介していきます。

看護師転職おすすめサイト第1位：マイナビ看護師

マイナビ看護師は、66,000件以上の中からあなたにぴったりの好条件だけを厳選してご紹介しています（非公開求人・独占求人を含む）。

また、求人情報からの条件交渉や日程調整の代行なども徹底サポートしているため、忙しくてもほぼお任せして転職を進めることができるのです。

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看護師転職おすすめサイト第2位：ナース人材バンク

ナース人材バンクは、看護師転職実績No.1、看護師登録者数No.1、年間利用者10万人以上という実績から、あなたの希望条件に適したおすすめ求人をご紹介しています。

また、看護業界の知識も豊富なので、基本的な専門知識・業界特性・労務知識等などについてもプロのキャリアパートナーに相談することができます。

看護師転職実績No.1、看護師登録者数No.1、年間利用者10万人以上という実績から、希望求人にピッタリのおすすめ転職先を紹介してくれます。

看護師転職おすすめサイト第3位：ナースではたらこ

ナースではたらこでは、看護師転職のプロがサポートしてくれる転職サイトです。

2022年のオリコン顧客満足度調査では、1位を獲得しています。

勤務形態や残業時間など、細かく検索をかけることができるので、時間をかけずに転職することができるでしょう。

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看護師転職おすすめサイト第4位：レバウェル看護

レバウェル看護は、日本最大級「6万件以上の求人」を掲載しています。

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企業の看護師転職を成功させるためのポイント

看護師が企業への転職を成功させるためには、あらかじめ押さえておきたい3つのポイントがあります。

転職成功のポイントは、次の通りです。

ポイント①希望条件をしっかり絞る

ポイントの一つ目は、「転職の際に希望する条件をしっかりと絞る」ことです。

企業への転職を成功させるためには、本当に重要な希望条件が満たされる必要があるからです。

「夜勤のないところがいい」、「高い給料が望めるところがいい」、「看護師とは全然違う仕事をしてみたい」など、転職の際には様々な希望が浮かんでくるでしょう。

これらの希望は「① 見える化」し、「② 優先順位をつける」と、希望条件を絞り込むことができます。

まず「①見える化」では、思いつく限りの希望をリスト形式であげることで、自分が転職で何を希望しているかがはっきりとします。

次に、「②優先順位をつける」では、挙げた希望を比較して、譲れない順に順位を付けましょう。

優先順位をつけることで、どの希望条件を満たすことが重要なのかがはっきりとし、希望条件の絞り込みができます。

ポイント②企業で働きたい理由を伝える

ポイントの二つ目は、「医療機関ではなく企業で働きたい理由をきちんと伝える」ことです。

「なぜ医療機関ではなくうちで働きたいのですか？」という質問は、面接の際にほぼ必ず聞かれます。

答えは、「前向きな理由」がいいでしょう。

「新しいことに挑戦したい」、「前から業種に興味があった」、「もっと自分の力を試したい」などを、エピソードを付けて説明できると印象がよくなります。

ポイント③複数の転職サイトで比較する

ポイントの三つ目は、「複数の転職サイトで比較する」ことです。

転職サイトは、それぞれ「独自の求人案件」を持っており、非公開にしているところも少なくないからです。

独自案件や非公開案件は、転職サイトに登録しないと見られません。

そして、転職サイトは無料で利用でき、登録も手間なく簡単です。

できるだけたくさんの求人案件の中から選ぶことは、より希望条件に合った転職先を見つけられることにもつながります。

そのためにも、転職サイトは複数、出来るだけ多く利用するようにしましょう。

看護師が企業に転職するメリット

企業への転職は、実は医療機関で働くのに比べて大きなメリットがあります。

企業へ転職するメリットは、次の通りです。

メリット①残業や夜勤がほぼ無くしっかり休める

企業へ転職した方の声で一番多いのが、「残業や夜勤がほぼ無くしっかり休める」ことです。

業種や職種によっては残業や夜勤はありますが、転職時にこれらがないところを選択できるのが大きなポイントです。

不規則な勤務は収入を増やしますが、体力的・精神的負担も大きくかかります。

一方で、働くのは9時から18時までで土日祝日は休みという勤務体系は、生活リズムが安定し、思った以上に負担が減ります。

メリット②大企業だと給料・休日・福利厚生が良い

大企業への転職ができると、「給料が高く休日も多い、そして福利厚生も良い」という夢のような状態も見込めます。

大企業は優秀な人材の確保を目的に、好条件を提示する傾向にあります。

大企業への転職は、看護資格を生かしたほうが採用されやすく、職種は産業看護師や臨床開発モニターなどが挙げられます。

メリット③肉体的な負担が減り無理なく働ける

仕事の内容でも、「肉体的な負担が減り、無理なく働ける」傾向にあります。

現場仕事の看護師は、立ち仕事が基本なので体に負担が掛かる…という悩みもあるでしょう。

しかし、一方で転職先でデスクワークを選べば、肉体的な負担はかなり軽減されますし、将来的にも長く働くことができるでしょう。

メリット④医療ミスなどの精神的ストレスがない

医療ミスに対する不安もないのが、企業への転職のいいところです。

看護師のお仕事は、仕事をしている間中、医療ミスをしないため終始気を張っていることでしょう。

気が付きにくいかもしれませんが、これはかなり大きな負担です。

企業へ転職すればこのプレッシャーから解放されることができ、精神的にも大きく楽になります。

看護師が企業に転職するデメリット

対して、企業へ転職するデメリットもあります。

デメリットは、次の通りです。

デメリット①看護現場とは異なる知識が必要

企業への転職で一番ネックになるのが、「看護現場とは異なる知識・スキルが必要」なことです。

例えば、IT系へ転職したい！と思った場合、パソコンやネットワークなどに関する基礎知識から、プログラミングができるなどの一定スキルが必要で、転職前に身に付ける必要があります。

デメリット②現場での仕事を忘れてしまう可能性

もし今後、「看護の現場に復帰したい」と考えた場合、企業で働いていると「現場仕事を忘れてしまう可能性」もあるでしょう。

しかし、実際は長く現場から離れていた看護師が復帰して活躍しているケースはたくさん見られます。

看護の現場に復帰した際でも、職場でしっかりと教育を行ってくれますので、「離れることに関する不安」は持たなくても大丈夫でしょう。

デメリット③対策しないと収入が減ることも

「企業への転職によって収入が減る可能性がある」ことは、念頭に入れて前もって対策する必要があります。

看護職は、夜勤やオンコール、当直などによって手当が充実していますが、企業へ転職するとこのような手当は基本的にないため、転職先によっては収入が減ってしまいます。

そのため、収入を重視するのであれば、「各種手当」や「毎年の昇給額」、「駐車場代や互助会費などの控除項目」まで詳細にチェックしましょう。

看護師の企業転職でよくある質問

最後に、看護師の企業転職でよくある質問への回答を挙げてみました。

転職サイトはなぜ無料なの？

転職サイトが無料なのは、「企業への人材紹介によって紹介料を貰っているから」です。

優秀な人材を労力少なく確保できるため、利用者も企業も転職サイトを利用するメリットがあります。

企業への転職は難しいの？

転職サイトを複数利用すれば、企業への転職は難しくはありません。

たくさんの求人の中からその人の希望に合った最適な案件を、それぞれの転職サイトが紹介してくれるからです。

異業種への転職という面で不安もあると思いますが、転職エージェントの方がサポートしてくれるため、心配なく転職が進められます。

正社員以外でも大丈夫？

家計とも相談になりますが、今後の将来像を考えたときに問題がないのであれば、パートなどでも大丈夫でしょう。

例えば、パートで働きながらフリーランスや独立するための勉強をするといったことも考えられます。

パートタイムは正社員よりも時間に余裕ができやすいので、スキルを磨きたい、スクールに通いたいといった場合には選択肢になります。

看護師転職の企業まとめ

看護師の企業への転職は、肉体的・精神的に負担を軽減できる傾向にあります。

転職を成功させるポイントは、「希望条件を絞り込む」、「企業で働きたい理由を伝える」とともに、「複数の転職サイトで比較する」ことです。

たくさんの求人案件から自分の希望に一番合ったものを選べるようにするためにも、多くの転職サイトを利用してみましょう。

※本記事はマイナビ社とのタイアップ記事となります。